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萩広史がTシャツのデザインをするにあたって心がけていることが多くあります。そのこだわりの結果が彼のTシャツの人気につながっているのだと思います。
そのこだわりについて何点か紹介したいと思います。

第一に言えるのは、色彩と配色に関するこだわりです。
Tシャツに限らずアパレル業界では同じデザインで複数のカラー展開で販売することがほとんどですが、萩広史はあまりそれを好みません。それは、色彩論の知識を持っている萩広史にとっては、カラーが持つイメージを重視しているので、Tシャツのデザインにそぐわない色彩と配色は極力排除しているからです。その色彩と配色の絶妙さが、萩広史のTシャツが若者に好評である所以だと思います。

第二に言えるのは、デザインをシンプル化するにあたっての潔さとセンスです。
例えば、高価なアクセサリーはひとつひとつが主役級の輝きを持っていますが、それを一度に身に着けてしまうとコーディネートとしてはバランスが悪く見えてしまいます。
Tシャツデザインに関しても同じ事が言えます。伝えたいことを全て詰め込んでしまうと、本当に伝えたいメッセージが霞んでしまいます。そのように、凝りすぎて見ていて疲れるデザインにはしないようにしており、発信したいデザインをシンプル化するにあたっての要素の取捨選択には細心の注意を払っています。それでいてそのシンプルなデザインの中に多層の意味を持たせるようにしているところが、萩広史に独特の素晴らしい技術として評価されています。

第三に世相を見る洞察を怠らないようにして、それに対して自分はどう感じ、どのようにあってほしいかということを真剣に考えて浮かんだイメージをもとにデザインをするということを常に心がけていることです。
萩広史のデザインが世間一般に迎合するような薄いものではなく、時代の一歩先を行くような独創性の高いデザインになっているのはその為だと思います。
また、そのデザインの独創性に対して評価が損なわれることのないように、既に同じようなデザインのものが市場に出ていないかについてリサーチする努力は惜しまないようにしています。
萩広史は慎重で現実主義な性格なので、著作権問題や盗作といった問題になってしまわないように、リスク回避策としてリサーチを行っています。
例えデザインを発想する経緯が全く異なるとしても、既に世間に出ているデザインに酷似するものを見つけてしまったらそのデザインは潔く諦めるように決めていますが、萩広史のデザインは発想があまりにも独特なので、類似するデザインが見つかることはほとんど無いようです。

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